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木質系バイオマスの可能性を拡げる 加圧混練昇温すりつぶし膨潤機 植繊機

植繊機(しょくせんき)は、草木類バイオマスを加圧・混練し、繊維を解繊・膨潤処理する機械です

植繊機は、前工程で破砕された草木類バイオマスを加圧・混練し、『膨潤処理』することによって、驚くほど微生物の関与を受けやすい性状へ変化させる機械です。
膨潤処理を施すことで、今まで利用されにくかったバイオマス資源の可能性を広げ、多目的利用が可能な資源へと変貌させます。

植繊機
膨潤

膨潤とは?

水分を含んでいる草木類破砕物を圧縮・混練し、その圧縮を開放することで 原料に膨潤という作用を与えます。
膨潤させると、原料の繊維が解繊され、結晶構造が崩れることにより膨らんだ状態となります。
この作用を機械的に行うために開発されたのが植繊機です。
こうした性状変化により、驚く程微生物の関与が受けやすくなります。

膨潤処理製品の特徴

1.粒度が細かい
膨潤処理製品は、一般的な衝撃式破砕機やせん断式破砕機の破砕製品と比較すると、粒度が細かく、チップ状の固形物を含んでいないのが特徴です。
粒度は、0.2㎜~15㎜程度の繊維状で、握るとフワフワしています。
2.通気性が良い
一般的な木チップを堆肥化する場合、一定時間で品温が低下し始めるため、切返しや通気を行って強制的に温度を上げ、発酵を促進させる必要があります。膨潤処理製品は、内部に多くの空気を含んでいる為、好気性発酵が助長され、通気なしでも品温が安定した状態で発酵が進んでいきます。その結果、堆肥化の期間をこれまでの約1/2から1/3程度まで短縮することが出来るようになりました。
3.吸水性(保水性)が良い
膨潤処理をすることで、原料の表面積が大きくなる為、吸水性が増します。
(下表参照)
材料 処理機械 水分率(%) 吸水率(%)  
剪定枝(夏) 植繊機 45.6 337 3倍~4倍
剪定枝(冬) 植繊機 14.9 377
もみがら 植繊機 11.3 401
剪定枝(冬) 2軸破砕機 9.8 202 約2倍
建築廃材A チッパー 11.1 176
建築廃材B チッパー 9.7 229
4.抑臭効果に優れる
膨潤処理製品をアンモニア吸収させた場合、木チップ・オガ粉と比較して吸収量が多いと同時に、吸収点に達する時間が早いことが実証されています。これは膨潤処理により、製品の物理的表面積が増えたこと、さらに、化学的反応によることが原因であると考えられています。

主な篩い分け用途

  • 剪定枝
  • 刈草
  • もみがら
  • バーク 他

膨潤処理製品の利活用例

  • 畜産敷料(酪農・養豚・養鶏)
  • マルチング材
  • 法面吹付材
  • 畜糞堆肥化の副資材
  • 土壌改良材・土壌活性剤
  • 各種培土
  • 畜産粗飼料(竹)
  • ペレット利用の前処理技術
  • 竹繊維の工業利用
  • 脱窒基材の可能性

主な仕様

型式 SM-18-30S SM-23-55S SM-30-110S
動力(kw) 31 58 115
処理能力(t/h) 0.4~0.6 0.8~1.2 2.0~3.0
機械の構成 植繊機・制御盤・定量供給装置
投入可能サイズ φ25×50㎜破砕物

※処理能力は、原料の種類、性状、水分により大きく変動致します。
※処理能力の容量表示は、あくまで参考です。かさ比重は、0.25で算出しております。

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